新宿交通結節点整備事業・JR新宿ミライナタワー

  • 建築主:国土交通省、東日本旅客鉄道、ルミネ
  • 所在地:東京都新宿区・渋谷区
  • 階数:地下2階 地上33階
  • 延べ面積:136,875m²
  • 構造: S造一部SRC造
  • 竣工年:2016年
  • 商業設計デザイン・設計監修:シナト

国道20号(甲州街道)の架替に合わせ、高速バス乗り場の分散やタクシー乗降による渋滞といった、新宿駅南口周辺の交通インフラの課題解決と、地域の価値向上を図るべく、国土交通省とJR東日本の官民協働で「新宿交通結節点整備事業」が進められることとなった。
線路上空に約1.4ヘクタールもの広大な人工地盤上を新設し、高速バス関連施設とタクシー乗降場等からなる「バスタ新宿」と新たな駅コンコース・改札口を重層的に集約した利便性の高い交通結節点を整備するとともに、約2,000㎡に及ぶ歩行者空間を設けた。ここは季節ごとのさまざまなイベントにも活用できる、大都会新宿の貴重な空間となっている。
隣接するJR用地には、このエリアのランドマークとなる高さ約170mの超高層ビル「JR新宿ミライナタワー」が建つ。5~32階は、基準階面積約2,100㎡(約630坪)、天井高3,000mmという高規格のオフィス。低層階には、ルミネが運営する新たなコンセプトの商業施設「ニュウマン」が、線路上空と一体となって展開する。多目的ホールや会員制農園なども備え、新宿を訪れる人々に新たな価値を提供している。
バスタ新宿の導入車路上に設けた回遊空間や線路上空の歩行者広場、壁面など随所に緑化を施し、都心の大規模複合施設に潤いと一体感を生み出している。