岩手飯岡駅

  • 建築主:東日本旅客鉄道
  • 所在地:岩手県盛岡市
  • 階数:地上2階
  • 延べ面積:1,375.82m²
  • 構造:S造
  • 竣工:2022年12月

高架下でまちの東西をつなぐ

東北本線岩手飯岡駅の橋上駅舎が2022年12月に完成。「いわて盛岡ボールパーク」や「盛岡南公園球技場」の最寄り駅となる。
東西自由通路は、既存新幹線高架下をくぐる配置となっている。高架橋との空頭確保をしながら、自由通路の圧迫感を感じさせないよう、段差解消等で工夫を行った。
バリアフリー化を図り、待合室や多機能トイレなどを設置。地域の人々の利便性を考慮し、自転車の押し歩き可能な幅員4mの通路、自転車の積載可能な24人乗りのエレベーターを計画した。

人々をやわらかく包む駅

東口はゲート性を感じられるデザインとし、西口は過度な圧迫感を与えず新しいまちのシンボルとなるよう設計。雪留めと融雪ヒーターの設置により、寒冷地域でも傾斜屋根が可能となった。また、東口・西口・自由通路すべてに開口を設けた。
西口の眺望スペースでは、地域を象徴する山々が目の前に広がる。また、中間梁を無くしたことで、上下にも広く開放感を感じられる空間を作り出した。
ファサードは、盛岡の伝統工芸品である南部鉄器をモチーフに金属系の材料を採用。内装は盛岡市産材のカラマツを使用した腰壁や木ルーバーで、訪れる人々をやさしく包んでいる。