世界最大となる一日約350万人の乗降客数を誇る新宿駅。そのうち南口は一日約43万人が利用するものの、駅前広場がないため、利用者は改札を出るとすぐに、待機タクシーなどで混雑する国道20号線の橋上歩道に出ざるを得ませんでした。さらに高速バスの施設は新宿駅周辺に分散しており、乗り換えの不便さも課題だったのです。
そこで、新宿南口エリアに立体道路制度を活用した線路上空の交通結節点整備事業と隣接するJR東日本用地の開発により誕生したのが、駅施設や高速バス関連施設とタクシー乗降場などからなる「バスタ新宿」、多目的ホールも備えた高さ約170mの超高層ビル「JR新宿ミライナタワー」です。
さらに約13年かけて行われた国道20号線の架け替えによって橋梁の道路幅は拡幅され、快適な歩行空間と回遊性の向上も実現しました。また、駅施設は木材を利用することで都会の駅とは思えない優しい空間として、利用者から好評をいただいています。

