現在の仕事について駅舎や街の生活に
必要不可欠な電気。
現在は電気部門とプロジェクト開発本部を兼務しており、主に2つの物件に取り組んでいます。一つが長野県松本市にある地方駅の橋上化です。古い地上駅舎の上部に東西自由通路を架け、改札を備えた橋上駅舎を接続する計画で、市の公共施設も入居する複合駅舎のプロジェクトを実施設計まで担当しています。もう一つが、山手線新駅である高輪ゲートウェイ駅も位置する品川車両基地跡地における一体開発プロジェクトです。延床46万㎡規模の複合ビルにはオフィス、商業、ホテル、コンベンションなど様々な施設があり、それらほぼすべての用途の電気設備設計に携わっています。この街は「あたらしいことをはじめる実験場」というコンセプトのため、電気においても新しい概念やアイデアを実現するための情報インフラを構築しておくなど、未来を見据えた設計が求められています。

仕事で心掛けていること各設計担当者と協議を重ね、
ニーズに応えられる設計を。
常にプロジェクトの全体像を把握するよう心がけています。電気という建築設計フェーズは、建築基準法や消防法、電気技術基準と過去事例を用いれば限られたパーツの図面を書くことはできます。しかし、意匠設計が継続的にクライアントと建物や環境などの方針について検討を重ねている中、その根底にあるニーズを汲んだ電気インフラを用意しておくために、意匠設計や設備設計担当者と積極的に意見を交わしています。また、計画初期と着工前では時代も変化しています。電気設計者としてそのような将来の可能性まで見据えて設計しているか常に自問自答していますし、要望に応えられるよう手持ちの選択肢を取り揃えています。


今後の目標やチャレンジしたいこと常に最新の情報を収集し、
時代の変化を先読みする。
大規模プロジェクトでは基本計画から着工まで十数年、工事期間も数年にわたります。かつて当たり前だったガラケーがスマホとなり、街中を電気自動車が走り、携帯キャリア回線は3G→4G→5Gとアップデートされるなど、電子機器や情報インフラのパラダイムシフトは本当に劇的です。一方で、長い年月をかけて計画を具現化する中で、電気設計者が10年前に構築していた電気設備の考え方が古くなるのは当然です。そのため、「次に新しくやってくるトピックは何か」と常に情報収集し、十年先の時代の流れや変化をくみ取れる設計者として応え続けることが目標です。また、このような最新の知見を短期スパンのプロジェクトに活かせば、より利便性の高い未来型の街や建物を社会に実現できると考えています。

Turning Point
- 想定外を経験した
ホテルの設計 - 入社一年目から秋葉原のホテルの基本設計を担当し、実施設計、現場監理まで一気通貫して携わりました。設計で計画した分電盤や配線が実際の現場では収まらない、電話線の引き込みを予定していた敷地や側道に想定外の埋設物があったなど、自分の設計が現場で想定通りにいかなかったことを経験しました。今でも設計する上でこの時の経験が活きています。
My Career
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- 2015年4月入社
- 2015年5月エンジニアリング設計本部 電気群 電気第一設計部 配属
(現 エンジニアリング設計本部 電気部門) - 2017年4月プロジェクト開発本部 品川プロジェクト室兼務