
ホテル B4T 赤羽
- 建築主:東日本旅客鉄道
- 発注者:日本ホテル
- 所在地:東京都北区
- 階数:地上7階 地下1階
- 改修面積:1,211.58m²
- 構造:SRC造
- 竣工:2023年7月
いわきに次ぐB4Tの2号店
2023年7月7日、Suicaを活用したスマートな宿泊体験を提供するホテルブランド「ホテルB4T」が赤羽にオープンした。2023年1月15日にいわき駅(福島県いわき市)に開業した1号店に次ぐB4Tである。JR赤羽駅の南改札西口からすぐの立地にあった民間の既存ホテルをJR東日本が駅リニューアルにあわせ購入。客室をB4Tブランドにリニューアルした。赤羽駅はJRの複数路線が乗り入れており、東京都心、神奈川、埼玉へアクセスしやすい利便性の高い交通拠点である。
ホテル B4Tは、JR東日本が発行する「Suica」または「モバイルSuica」がルームキーとなる「Suica スマートロック」を採用。予約からチェックイン、チェックアウトまでの手続きが、Suicaとスマートフォンで完結する。客室には、昨今のホテルでの過ごし方に合わせプロジェクターのある「ダブル/シアター」ルームも計画、滞在中に大きなスクリーンで映像を楽しむことができる。外装は既存からほとんど変えず看板を新しくし、「B4T」ブランドへのリニューアルを試みた。
人手不足の解消、沿線活性化にも期待
フロントカウンターは設けず、セルフチェックイン機2 台とクラウドレセプションによるリモートで接客。滞在中の困りごとは客室の2次元バーコードをスマートフォンで読み取ってオンラインチャットやビデオ通話にて対応する。
1FにはJR東日本クロスステーションが運営する「NewDays」も入居している。ホテルとコンビニのエントランスが兼用のため、セルフチェックイン機までの動線を床タイルの貼り分けでわかりやすく明示した。館銘板については、視認性を考慮して外壁に設置しているほか、エントランスの吹き抜けを活かし、照明に映える膜素材のものを建物内部にも設置している。また、フロントカウンターを置かない新しいチェックイン方式に合わせ、ホテルバックヤードの改修も行った。
「B4T」の由来は、B=Bed、4T=for Travel・Train・Time・Trustを組み合わせた造語。ホテルでの多様な過ごし方に合わせ、スマートでスピーディーな宿泊をリーズナブルに提供する空間を目指している。
◇協力会社:再生建築研究所