KAWASAKI DELTA

大規模な商業施設や文化施設の整備が行われてきたJR川崎駅周辺。その西口に計画された、ホテル棟・オフィス棟・商業棟の3棟を駅直結のペデストリアンデッキで結んだ大規模複合開発。
デッキから繋がる、2階「人工の大地」では、土地の記憶の継承を起点とし、生活環境を楽しくする広場・多様なファニチャー・緑豊かでオープンなランドスケープを展開。利用者の動線を多摩川の流れに見立て、優しい表情の自然木と現代的なモノトーンの素材を連続的に配置している。

ホテルメトロポリタン 川崎は、エリア最大級の客室数を有する。客室には大きめの窓を計画し、遮音に配慮しながらも外部に開放的な空間を実現した。2階のレストランには、外向きの席や広場に面したテラス席を設け、内外の関係性を近くすることで相互の魅力を引き立てている。フロントロビーには、音楽ホールをオマージュした内装デザインを施しており、定期的な音楽イベントや館内アートを楽しむことが出来る。

オフィス棟ファサードは、ガラスカーテンウォールとプレキャストコンクリートの外壁の上に、水平庇と縦フィンを装着した、軽やかさのある端正なデザイン。オフィスフロアは柱を壁面に配置した無柱の設計により、可変自由度を高くしている。ホテルのような落ち着きと品格のある内装を施した、3階コンファレンスの大小の会議室は、様々な規模・用途への対応が可能。最上階には地上130mの眺望を楽しめるラウンジ、デッキテラスを設け、オフィスワーカーのリフレッシュ、ミーティング等の利活用を想定した屋上空間となっている。

商業棟ファサードは、計画地にあった「旧国鉄川崎変電所レンガ倉庫」を想起させる、テラコッタ大判タイルによるアースカラーを採用。2階の飲食フロアは、全体がひとつのホールのように回遊しやすい一体感のあるデザインとした。更に、外構の歩行者ネットワーク、ランドスケープ・植栽とも繋がり、外部との連続性も持たせている。3~5階のフィットネスは25mプール、スタジオ、マシンジム、フットサルコートなどの施設で構成。内装は多摩川ブルーをテーマにした、ダイナミックなデザインとなっている。

2021年、JR東日本はカワサキデルタの各主用途にて ZEB Ready 他 ZEB(Zero Energy Building)カテゴリーを複数取得した。

◇ホテルインテリアデザイン:SUPPOSE DESIGN OFFICE
◇フィットネスインテリアデザイン:BEANS DESIGN
◇商業環境デザイン:丹青社
◇演出照明デザイン:松下進 建築・照明設計室
◇ランドスケープデザイン:スタジオ ゲンクマガイ
◇植栽デザイン:DAISHIZEN
◇サインデザイン:ジェイアール東日本企画、氏デザイン

ホテルメトロポリタン 川崎

  • 建築主:東日本旅客鉄道、日本ホテル
  • 所在地:川崎市幸区
  • 階数:地上16階
  • 延べ面積:17,328.98m²
  • 構造:S造(一部SRC造、RC造)
  • 竣工年:2020年

JR川崎タワー オフィス棟

  • 建築主:東日本旅客鉄道
  • 所在地:川崎市幸区
  • 階数:地上29階 地下2階
  • 延べ面積:106,977.28m²+635,66m²(駐輪場棟)
  • 構造:S造(一部SRC造、RC造)
  • 竣工年:2021年
 

JR川崎タワー 商業棟

  • 建築主:東日本旅客鉄道
  • 所在地:川崎市幸区
  • 階数:地上5階 地下1階
  • 延べ面積:9,731.20m²
  • 構造:S造(一部SRC造、RC造)
  • 竣工年:2021年

このプロジェクトのDESIGN STORYを読む